「鉱床地質学序説」(A.M.エヴァンズ著 三宅輝海訳)

「鉱床地質学序説」(A.M.エヴァンズ著 三宅輝海訳)
先日まとめて注文した鉱床学関連の古本 その1。 1989年発行なので案の定“老脈、幼脈”なんて言葉は出てこないね〜 その代りリンドグレンの熱水鉱床の分類は詳しく(?)載っている。これは一度しっかり読んでみたかったので良し。
 読んでショックだったのは堆積鉱床で所謂「カーブの内側の寄せ場」の形成に関しての説明。・・・うーん、今まで考えていたのとちと違う、というか本の性質上当然のことながら鉱業的規模の話なんだよなあ・・・ここで説明されているのは、
1.川の蛇行部の外側の流れの速い部分と内側の流れの遅い部分の接合部分に寄せ場が形成される
2.蛇行が進行し1項で形成された寄せ場が旧河床に取り残される
1、2項の繰り返しで長い年月をかけてカーブの内側に大規模な寄せ場が出来てゆく・・・そうなのですが、このテの寄せ場って趣味で掘れる規模じゃないよな〜 しかも北海道あたりならともかく、それ以外の地域では寄せ場は護岸や道路の下ではなかろうか?
趣味の砂金掘りに役立てるなら1項の詳細を詰めないとね。