「古代鉱業史研究」(立川昭二)

「古代鉱業史研究」(立川昭二)
うーん、世界の古代鉱業史かと思ったが対象地域は古代オリエントだった・・・
まあ、期待していた金銀分離の記述はあったので良しとしよう。これによると、日本で言うところの焼金法による金銀分離は
p.23

しかし金・銀の分離の方法はプリニウス以前から知られ、ペルシア時代(前5世紀)にはこの「塩化法」がもちいられていたといわれる。

・・・この後に続く記述で更に古い時代の灰吹法に、これに関連する技術があるとされている*1ので、この技術は更に古くまで遡る事ができるらしい。
日本に金銀分離技術が現れた西暦1600年頃までの空白、約2000年はどこまで埋められるのかねえ?

*1:p.22:ディオドロスに引用されたアガタルキデスの文章