飛騨の産金開始時期は?

漠然と“飛騨の産金の歴史は古いのだろう”・・・と、思っていたのだが、先日の飛騨地域の市町村史を調べた限りでは金森時代の話ばかり出てくるような・・・? 帰雲城の埋没金で有名な内ヶ島氏による産金も伝説的な話として捉えられているか、文書が残っていないためか、あるいは砂金採取が主の時代だったためか?荘川村・白川村村史にも記載は皆無に近い。 もし記録があっても1400年代半ばといったところだろうか?
そんな中で産金の歴史をもう100年ほど時代を遡れそうなのが高山市(旧清見村)の松谷地区。記録自体はおそらく明治初期に書かれたもの(「大野郡寺院明細帳」)だと思うが http://www.buddhist-of-hida.jp/tyorin-ji.html

 鎌倉時代末に、越前国大野から前田又左衛門長埜という武士が大原松谷に移住し、金を採って生活していたと伝えられる。

鎌倉時代が1185年頃-1333年ということだから1300年代前初期の話ということか。 他の文書を読むと、この年代は本当に正しいのか疑問も出てくるのだが、今のところ、私が調べた限りでは、これが文献に登場する飛騨の産金ということになる。