佐渡の古い揺り板

「西三川砂金山取扱」の砂金山稼方道具に紹介されている中に存在する揺り板(汰板)

“汰板桐ノ木”って書いてあるのかな? 正方形で4辺に縁のあるタイプ。
“汰板”という表記は今までにも見てきたことがあって、漫然と“ゆりいた”と読むのだと思っていたのだが・・・
http://www.geocities.jp/growth_dic/honbun/zoukan-4241.html

[音]

タイ

[訓]
よなげる
にごる
おごる

《意味》
強い勢いでたっぷりと水を流す。すすぐ。
にごる。
おごる。ほこる。分を越えて贅沢ぜいたくする。「奢汰しゃた」

【汰げる】よなげる
米を水に入れて、ゆすってとぐ。
細かい物を水中でふるい分ける。
より分けて悪い物を捨てる。淘汰する。
「淘げる」「沙げる」とも書く。

通常は“ユリ”とは読まないのね・・・
もっとも http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=91239 を読むと、

ユリオケ(汰桶) ゆりおけ
籾すりをした後、前後にゆり動かして、籾と玄米を選別する農具です。『会津農書』(1684年)によると延宝の頃(1680年代)に使われ、のちユリイタ(汰板)に変わったといわれています。

http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=65542
・・・ユリイタで良いらしい・・・ しかし、砂金掘りに使うユリイタとは形状的には似てないな〜 いや、北海道のタイプの揺り板で“縦流し”だけすると考えると似ているといえるかも。 比重差でより分けるという原理的なところも同じだし。

1/7 追記: http://plaza.rakuten.co.jp/sakin/diary/200908090000/ kitaさんも同じようなこと書いてたな・・・