修復工事

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015100102000254.html

 岐阜県高山市の大原(おっぱら)地区を流れる馬瀬(まぜ)川。許可がないと持ち帰れないが、砂金が採れる。地域おこし団体「おっぱら夢組合」の事務局長、斎藤聡一(としかず)さん(52)は、採取体験を観光の看板に育てた。ところが昨年八月、飛騨豪雨が地区を襲った。
 泥水が膝に達し、ハウスごと流れた畑も。砂金の体験場所の河原は、岩石と流木で埋まった。「景色が変わった」。豪雪災害で倒木はさらに増え、観光客は一割減。でも下は向かない。
 自然に親しむ仕事をしたい、と会社員を辞め、十一年前に移住した。が、現実は甘くない。山岳ガイドの月収は五万円。それでも前だけを見据えた。「変わったことを見つけないと」
 大学院で地質を学び、会社員時代は地盤調査を担当した。その知識で、かつて金山や砂金で栄えた地区だと突き止めた。これを観光化。自然に助けられた。
 砂鉄だけじゃ、帰れない。ざらざら。米研ぎの要領で二杯、三杯…。指も腰も痛い。もう無理。でも斎藤さんは違う。諦めず一味唐辛子ほどの粒を探し出し、こう言った。「災害も自然の一部。自然の変化を理解すれば、新発見があるかもしれない」。木はたくさん折れても、心は折れていない。

そういえば砂金採り選手権大会のお手伝いに行っている間にそんな取材が来ていたな〜
で、川は夏、釣りのできる時期は修復工事を行わなかったんだそうで。これから冬場は工事で川がいじられるかも?