場所(地名)だけわかっていてもねえ

コミカライズされたものしか読んでいないから鉱山が出てくる戦国チート物って知らないのだけど・・・

https://ncode.syosetu.com/n9181dq/10/

「戦国チート余談:ちょっと待って、その鉱山本当に掘れるの?」

 歴史モノのチートの中には「カンニングで未発見の鉱山を掘る」と言うものが多々見られる。

生野銀山の富で財を成した毛利家、黒川金山の金で財を成した武田家など

鉱山経営が領国に大きな富を為すのは周知の事実である。

まあ、金だけだったら砂金・柴金の有望な鉱床を抑えられれば採掘・精錬で有利かなあ。坑道掘りは探鉱・採鉱・精錬どれをとっても大変だ。金銀分離技術が日本に導入されたのがちょうど戦国時代末(末も末だと思う)。まあ、チートだからこれは知識の内ってことなのか。 

 

 ただし、数ある戦国時代までに未採掘の鉱山の中で絶対に掘れない鉱山が二つあることを注意してもらいたい。

一つは青森県の恐山。

これは地質の関係上砒素を多く含むため、採掘や精錬に非常に危険を伴うからである。

現代の技術なら採掘可能なのだが、埋蔵量がそれほどでもないので採算が取れないのと国定公園であるため自然保護の関係で開発ができない模様。

もう一つが鹿児島県の菱刈鉱山

これは世界的に見ても非常に高品質かつ埋蔵量も莫大であるが、温泉の源泉のド真ん中にあるため熱水の処理で近世どころか昭和後半くらいの技術がないと採算が取れないからである。

 恐山は採掘場所に有毒ガスがどれだけ出ているか次第かな?砒化物・硫化物の焙焼による公害はどの場所でも起こるからねえ。

菱刈はそもそも(主要な)鉱脈が地表から200m以上下にあるから地表から鉱脈の捕捉もできなきゃ、捕捉できるチートがあってもいろいろな意味で掘れないよねえ。 すなおに山ヶ野に行くのが吉だよね。