照蓮寺領内の金山

本当に知りたいのは戦国(内ヶ島)時代の照蓮寺領ではあるが、これは記録を見つけるのが難しそうなので『飛騨国中案内』から江戸時代(1700年代前半?)の照蓮寺領を探してみると・・・

岩瀬村・赤谷村・中野村・海上村・尾上郷村・尾神村・福島村・牧村・御母衣村・平瀬村・木谷村・有家ケ原村・芦倉村・椿原村・小白川村 ・荻町村

 とある。知らない村もあるけれど、概ね北から南の順に書かれているようだ。

こう見ると金山(柴金採取を含む)を掘った場所は岩瀬村(舟橋谷・高の野など)、赤谷村(落部)あたりしか思い浮かばない。牛丸村、六厩村、森茂村などの産金も多かったであろう金山のある村は照蓮寺領には含まれていないのだ。

戦国時代も同じだったとすると、照蓮寺が直接支配できた金山というのは少なかったのかもしれない。もっとも各村には照蓮寺末寺があり、金掘り→各村照蓮寺末寺→照蓮寺と吸い上げられる黄金も結構あったのではないかと思われるが・・・