『瑠璃の宝石』

『瑠璃の宝石』

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 宝石やアクセサリーが好きな女子高生ルリが、山へ川へ洞窟へ、鉱物採集の世界に飛び込んでいく。
第1巻では、水晶、ガーネット、黄鉄鉱、砂金、蛍石など多数の鉱物が登場します。
パニング皿、ハンマー、地形図など、専門的なツールを用いた採集シーンも魅力満載。

 描写はともかく砂金採りや鉱物採集風景があるのは喜ばしい。

なかなか良いと思ったのは「結晶というものはひとつの鉱物に複数のパターンがあるものが多い」「だが普通同じ産地なら同じ形をしているものだ」(p.93~94) お~、これはなかなかな台詞。と、思うのは結晶の育成をいろいろやったからかなあ。

実は堆積層の砂金掘りも同じようなことがあって「砂金というものは大きさや形は様々だ」「だが普通同じ寄せ場なら同じような大きさ、同じような形をしているものだ(もちろん例外はある)」、同じ巻のガーネット採集でも描写されるけど、比重や形状によって流れの中で同じような鉱物(砂金も)一ヶ所に集まることがある。こういった表現は鉱物採集の本とかでもなかなか見たことが無い。これは次巻も楽しみだな。

ポットホールを掘り上げたら中の濁りがとれなくて最後に潜って(ピー)なんて見つけられない!とか、ポットホールを削った石が垂直方向に回転?なんて突っ込むのはヤボなんだろうな・・・