群馬県吾妻町岩櫃城の金粒付着坩堝

 

prtimes.jp

「金粒子」の付着が確認された坩堝は砂金を熔かし、金の塊を作る作業に用いられた可能性があります。砂金について、どこで採取したかは特定に至っておらず、今後の調査課題です。

戦国時代の山城でかつ本丸という高所に位置する曲輪から金粒子付着の遺物が見つかったのは全国初です。(戦国時代の遺跡から金粒子付着の遺物が確認された事例はこれまでに全国で22例あります。)

「銅」、「鉛」、「錫」が付着した坩堝は青銅の熔解作業に用いられた可能性があります。坩堝には「亜鉛」が面ではなく点的(飛沫状)に付着していることから、今回出土した坩堝は真鍮製品の制作に直接用いられてはいないが、本丸から非常に近い場所で真鍮製品の制作が行われていた可能性があります。

岩櫃城では様々な金属加工を実現する技術力を有している職人が存在し、そのような特殊技能を有した職人が作業をする場所が本丸にあり、そこで金属の加工作業が行われていた可能性がみえてきました。

 この周辺の金産地で思い浮かぶのは三波川周辺とか天沼鉱山あたりかねえ?当時の支配関係とか調べたことがないけど。