加賀・金沢の初出と本願寺

加賀・金沢の名前の由来といえば「金洗いの沢」が転じて金沢になったというのはよく聞く話。では、金沢の名前の初出はというと・・・

https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?id=1000225450&page=ref_view

○「金沢」の文献における初出について
・『石川県史 第2編』(118587380)P323「而してその確実に金澤の名稱を発見し得るは、實に天文日記十五年十月廿九日の條に加州金澤坊舎の語あるに始まり・・・」

つまり天文日記の1546年の項に本願寺の金沢坊舎の名前が出てくるということだ。

北陸は本願寺勢力の影響が強い地域なのでそこにたまたま「金沢坊舎」の名前が現れたとも考えられるが、佐渡越中・飛騨の例をみても分かるように本願寺勢力(門徒)による砂金の採掘・寄進があったからこそ、その地(寺)に金沢の名がついたのかもしれない。・・・というのはどうかなあ?