CS立体図で見る茅小屋金山遺構

湯之奥・茅小屋金山は確か採鉱域などは未解明だったはずだが(それとも最近の情報を知らないだけか?)CS立体図を見ると・・・

https://shiwaku.github.io/aist-dem-with-csmap-on-maplibre/#15.57/35.414872/138.516156

テラス群がこんなに高所に?(図の右側にあるテラス群は内山金山のテラス群)地すべりでできたテラス状地形かとも思えなくはないが、道の跡が通じているので人工的なテラスなのは確かだろう。金山のテラスかは現地に行かないと判断できないだろうが・・・

そしてテラス群下方には採掘域が広がっている。

 

鉱脈の連続性を示すような直線上の採掘跡とそれらをつなぐ道の跡

これは湯之奥・中山金山でも同じような跡があったなあ。

 

採掘域その2 連続性は見られないが、それぞれの採掘跡(坑口)が道でつながっているのが良く分かる。

 

今回のCS立体図で確認できるテラス群が茅小屋金山の作業領域だとすると、採掘した重い鉱石をわざわざ上方に運搬する必要がある。 CS立体図を確認すると採掘域のすぐ下方は急な崖のように見える。 この崖を下るのは困難だったので鉱石を上方のテラス群まで運び上げたということだろうか?

 

しかし、金山博物館の茅小屋金山見学会は川沿いの低い場所なので行くのもそう大変ではないが、今回見つけた場所は高度的には内山金山を超える場所もある。採鉱域は一度下方まで調査したら登り返さないと帰れないような地形だし、これは調査は大変だ。