バームが崩れてバーになる

浜砂金の濃集機構を考えていて検索をしていたら・・・

https://www.nilim.go.jp/lab/fcg/labo/01_02.html

砂浜は図-1に示すような縦断面形の変化過程を繰り返している.まず、自然の砂浜においては、静穏波の作用後には多くの場合、前浜にバームが形成されます(図-1(a))。しかし、低気圧や台風の接近に伴い波浪が徐々に大きくなると、バームは侵食されるとともに底質が沖側へ運ばれてバーが形成されます。(図-1(b))。さらに波浪が大きくなるとバームの侵食が進み、バーは発達しながら沖側へ移動します(図-1(c))。

 このバーは波浪特性に応じた規模まで発達すると、高波浪を強制的に砕波させるため、バーより岸側は安定な地形となります(図-1(d))。そして、低気圧や台風が通過して波浪が徐々に小さくなると、前浜にバームが形成され始めるとともにバーは岸側へと移動する変化過程となります(図-1(e),(f))。その後に波浪が小さくなると、バーは前傾しながら岸側へと移動し、汀線のやや沖合に浅瀬が形成されます(図-1(g))。そして、静穏波の作用でこの浅瀬から底質が前浜へうちあげられてバームが発達します(図-1(h))。

 自然の砂浜においては、図-1に示した縦断面形の変化が来襲する波浪の大きさに応じて繰り返されています(砂浜の可逆的変化)。そして、前浜の侵食とバーの形成過程は短期間に、バーの消滅と前浜の復元過程は比較的長期間で生じると考えられています。

海が荒れた時に砂浜にあるバーム(berm)が削られて海中にバー(bar)が形成される。荒れが治まるとバーがバームに戻って(復元)ゆく(ざっくり)。

大荒れの最中だけ浜砂金が採れたけど、翌日荒れが治まったら全く採れなかったというのはこういったことが原因なのかもしれない。

https://www.nilim.go.jp/lab/fcg/labo/01_08.html

https://www.goo.ne.jp/green/column/nacsj_042.html

このあたりの話も面白い。