大雨で流される砂金のはなし

大雨で増水するたびに「この増水で砂金が流されてきて云々」よく聞く話ではあるが、堆積層中に散在するフレーク状や微粒の砂金はともかく多くの砂金はそうではないだろう?*1 砂金の供給源からの距離を10km、砂金が流される程度の増水を年2回、一回の増水で50-100m砂金が流される*2とすると、たかだか50-100年で砂金が流れ去ってしまう・・・もちろん砂金の供給が長期にわたって続くとか、川の流れが変わることによってこの期間は伸びるのだが・・・
むしろ増水に期待するのは例えば土砂の堆積が薄くなって盤が現れるとか「今まで掘れなかった場所が掘れるようになる」ことだと思う。
一度の増水で新たに寄せ場が形成されてゴールドラッシュ!というのはあまり考えられない気がする。

*1:とは言え人工的な構造物(設置後せいぜい20-30年?)に大量に砂金が溜まっているのを見ると、考えが揺らぐけど・・・

*2:実験した・・・とかいう話は聞かないけど、それほど流されるものではないらしい