基隆川(日本鉱石学 金篇)

「日本鉱石学 金篇」(岩崎重三)における基隆川の記述
基隆三金山として金瓜石、牡丹坑、瑞芳と砂金産地として基隆川が解説されている。

含金砂利層は直に岩磐上に接座し平均九尺八寸被覆土砂は一丈二尺三寸の厚さを有し砂利の徑小にして多量の細砂を混ずる所は金分少なく之に反して巨大の礫塊相重り細砂若くは粘土を以て其間を膠著せし所は金分多きを見又一立方坪の砂利は平均一匁九分の含金あるを確めたり。

確かに寄せ場はそんな状態だったなあ〜 でもまだ、日本国内ではこのような形態の寄せ場にはあたったことが無い・・・と言うか、そもそもこういった場所を見たことが無いなあ。礫を含む粘土層なら山梨にもあったけど、ここは寄せ場というには微妙な産出状況だったし。