宮澤政次郎への手紙

宮澤賢治から父・宮澤政次郎(まさじろう)への手紙
http://why.kenji.ne.jp/shiryo/shokan/67.html

本日白金線屑を王水に溶解しその残渣を何気なく白金の定性を致し候処白金の反応なく却てイリヂウム(或はオスミウム)らしき反応を得候 その際突然本県内にて兼て砂金中の白色の強酸に不溶なる金属を含む事を想起致し右は最早白金、イリヂウム及この属の稀金属と確信仕り候
北海道にては現に同地質より砂白金及イリヂウムを産し、殊にイリヂウムは多く有望なるも鉱量少き事を聞き申し候、本県は之等稀金属の母岩たる蛇紋岩の分布最大に有之必ずや近く之を問題とするに至る事と存じ候

「白金線を王水に溶かしてみたら溶けないイリジウムオスミウムが残って、これは岩手県内で砂金に混じって出てくる銀色の金属と同じものだと気付いた。 北海道では蛇紋岩地帯でイリジウムなどの砂白金はあちこちで採れるけど多くは採れない。岩手県には大きな蛇紋岩体があるので、近い将来この中のイリジウムを採掘する話がでてくるはずだ」
・・・と、いった感じだろうか。他の手紙も読んでみよう。イリジウム探査のことが書いてあるかもしれない。
しかし、当時買取された砂金 http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20120517 にはそんなに多くの砂白金が含まれていたのだろうか???