解説 スルースボックス

今夏の北海道でも新人さんに説明する機会があったが、改めて。(スルースボックスにも色々なタイプがあるので、今回の解説は写真のようなタイプ向けってことで)


□ 給鉱部:ここにはマットやリッフルをつけるべきではない。供給した土砂の流れが悪化する(全リッフル間が土砂で詰まってしまう)。
□ 溝付きマットと第一リッフル(含む第二リッフルまでのスペース):(感覚的にだが)90%近くの砂金がこの領域でつかまる。溝付きマットは必須ではないが、ここに見えてくる砂金で土砂中の砂金の量がある程度推測できる。
⇔ 幅:スルースボックスの処理能力はこの幅で決まる(広い方が処理能力が高い)。45〜60cmあると快適に作業ができるが、持ち運びと設置が難しくなる。通常25cm前後。
⇔ リッフル設置部の長さ:長いほど回収率が上がる・・・と、思いがちだが、長くても1m程度がよい(50〜60cmで十分。携帯に便利なように30cm・・・でもOKかな?)。流した土砂でスルースボックス内の傾斜が緩くなり、流速低下やリッフル間の埋まり・詰まりが発生する。

セットで使うべきものにザルがある(バーベキュー用の金網でよい)。数cmもある石を土砂と一緒に供給して「流れが悪い」と言う人がいるが、あらかじめ1cm程度以下になるようにザルで篩ってからスルースボックスに供給するべき。回収率も上がるはず。
8/31修正:リッフル設置部の長さを示す矢印が間違っていたので修正