金歯の羊・金歯の鹿

日本が鹿なら、スコットランドは羊〜
『SCOTTISH GOLD FRUIT OF THE NATION』(NEIL D.L. CLARK) p.33


SEEPS JAW COATED IN GOLD FROM CROPPING GRASS IN THE KILDONAN AREA(COURTESY OF ANGUS COUNCIL, CULTURAL SERVICE)

・・・と、何の話かというと、“金歯”をした動物の話。
詳しくは書かれていなかったが、 Kildonanで牧草を食んだ羊の歯に金がコーティングされていた、という話だ。

Kildonanはスコットランド、この夏行ったネス湖よりも100kmほど北の産金地帯だ。

事前に知っていれば足を伸ばしたかもね?

さて、“金歯の羊”似た話は日本にもあって、以前の日記にも書いている。
http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20060210
http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20060920
山梨県身延町で捕られた鹿の歯が同様に金歯だったという・・・以前書いた通り金に見えたのは雲母(一部分は金だとも・・・)だったらしいが。 洋の東西を問わず、産金地の草食動物にはこんなことが稀にはあるのだ、ということだろう。

検索してみたらこんな例も・・・
https://blogs.yahoo.co.jp/sfa001sk/27791784.html

富士市のハンター、草谷秀夫さんが富士山麓で仕留めた雄のニホンジカの歯が金色に輝いていた。
約40年間狩猟をしてきた草谷さんは「今までシカも十数頭撃ったが、こんなことは初めて」と驚いている。
草谷さんが仕留めたのは11月末。
解体して肉を落とし、角と頭蓋骨の標本にして洗浄したところ、両あごの臼歯が金色の付着物に覆われていた。
「岩をかじった時に歯に付いたのでは」と草谷さん。
付着物が何かを調べていないが、「これが本当に金なら縁起がいい」と笑顔を見せた。

これが本当に金ならば、湯之奥金山もある天子山地一帯にはいくつもの金山があったので、そんな場所に住んでいた鹿なのかもしれない。

こちらは・・・
http://22-1348.at.webry.info/200906/article_15.html

鹿の顎に金歯が・・・地元誌の記事より<< 作成日時 : 2009/06/18 21:40 >>
6月19日の南信州誌の中に 金歯を入れた鹿の顎の骨が飯田で見つかったという話が載っていました。もちろん鹿が虫歯の治療をして金歯を入れたわけではありませんが・・・

飯田は・・・まあ、金鉱床に縁の薄い地域ではありますが・・・ 上流部の金山から流れてきた砂金はあるかな?