飛騨の鉱業(金山)は越前の、または加賀の山師がやって来て~という言説が殆ど。では、彼らが具体的にどこの鉱山からやって来たかという話は一度も読んだことがない。
西飛騨に多く残る柴金遺構、こういったものが越前・加賀に見られれば面白いのだが・・・と思って調べていると・・・
www.library-archives.pref.fukui.lg.jp
さて、貞享二年(一六八五)の「越前地理指南」「越前地理便覧」に、金銀銅鉛山の跡があると注記された村のうち金銀山の分をあげると次のようである。
金山の跡
今立郡 魚見村・大本村(中瀬谷という)・蒲沢村・西青村・横住村(宅良谷)
南条郡 板取村(四か所)・新道村・河野浦
坂井郡 二ツ屋村・梶浦・山口吉谷村
大野郡 堂島村・平泉寺村・温見村
銀山の跡
丹生郡 佐々生村今立郡 文室村
南条郡 牧谷村・鋳物師村
大野郡 堀名中清水村・桧曽谷村・細野口村・小原村
さらにこの中の蒲沢村は・・・
(1) 部子川
池田町の北部を流れる部子川は、三里ばかりの川であるが、滝あり、淵あり、そして甌穴をもつなど、変化に富んだ河川である。また、西青村や支流の篭掛川の上流蒲沢村付近には、「金山流し跡」があったとされている。
『続日本鉱山史の研究』にも書いてあるが、“金山流跡”があったというのだ。これは柴金を掘っていた跡に間違いないだろう。 この“金山流跡”が記載されているのが貞享2年(1685)の絵図ということなので・・・
www.library-archives.pref.fukui.lg.jp
どこに記載されているのかな~?
あ、あった!
今の地図で見るとどのあたり?
南側の支流の名前は“金見谷川”だし、このあたりだろうか?
でも村名からするとこちらか、
河川名は篭掛川だ。
今年行ってみたいなあ。