南アルプスの隆起速度

引き続き大井川流域の隆起速度に関する文章を探していたら・・・(このページも過去に何度も見ているなあ・・・)

「南アルプスジオパーク」で見られる地球の営み | 大鹿村中央構造線博物館

今の南アルプスの地形を造っている激しい隆起は100万年前から始まったことが,大井川下流遠州灘に礫が堆積しはじめた年代から推定されています。

この図は,100年前と現在の一等水準点の標高を比較して得られた100年間の隆起量または沈降量を示しています。南アルプスの隆起は今も進行中で,飯田市信濃木沢の一等水準点は100年間に40cmの上昇しました。赤石山脈主稜線の上昇速度はそれを上回ると考えられます。

(注)一等水準線は主な街道沿いに設置されたため,高山の山頂には一等水準点はありません。南アルプスは,稜線のデータはありませんが,飯田~遠山~天竜二俣掛川を秋葉街道沿いに通る水準線が山地内部を通るため,図に隆起が現れています。北アルプスは山地内を通る一等水準線が無いため,図に隆起が現れていません。したがって南アルプスが急速に隆起していることは分かりますが,他の山地と比べてとくに隆起が速いかどうかの比較は,この図ではできません。

ああ、年間4mmの隆起速度ってここから来た数字なんだ。 だから赤石山脈主稜線での隆起速度は6mm/年なんていう記述も見たことがあるわけだな。

で、飯田市信濃木沢の一等水準点大井川流域の柴金遺構との位置関係は

赤線の南端(柴金遺構が点在する付近であり、先日の講演会で隆起速度が約2mm/年と計算されていた場所)で2mm/年なので、青線の北端(井川の九両峰付近)は3mm/年でもおかしくはなさそうだな。