セバ川・セバ谷

日本の屋根 長野県の鉱山と鉱石」(市川正夫) p.111に大樋(おおび、ネット上だと“大尾”表記も?)銀山の記述がある。

乗鞍高原には大樋銀山(乗鞍鉱山)があり、鉛鉱を採掘していた。場所は鈴蘭から白骨温泉に行く途中である。戦国時代の天正年間、武田信玄が大樋鉱山で金を採掘していたといわれる。そのため大野川の金山と呼ばれるところで、武田統治時代に銀鉱と鉛鉱を採掘していた。『信府統記』には鉛鉱山について記載があり、また乗鞍岳山頂の朝日権現社は鉱山の鎮守として祀られたという。鉱山は江戸時代松本藩の管理下にあった。

鈴蘭〜白骨というとこの辺りか?

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で、以前“せば”を調べている時に長野県内には“セバ谷”という地名がある、梓川の上流で〜という話が出たことを思い出した。で、地図を見るとこの地区のすぐ北に“セバ谷”があるではないか! 付近の沢では砂金も採れたかも知れない。
・・・し・か・し、だ。 塩尻の洗馬と同様、ここも松本藩の領内。しかも、松代藩酒井忠勝の庄内転封時もせっせと採掘中 http://raven.sakuraweb.com/wiki/wiki.cgi?action=PDF&page=%C2%E7%C8%F5%B6%E4%BB%B3 だったであろうから、もし“砂金採掘を生業とするせば衆”がいたとしても、ここから連れて行くのはどーかねえ?
鉱山自体は明治42年に日立金属が採掘した(但し硫化鉄)とあるから何らかの資料は残っているかもしれない。

セバ谷自体は・・・少なくとも現在は砂金採りとか難しそうだなあ・・・
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%BB%E3%83%90%E8%B0%B7&oq=%E3%82%BB%E3%83%90%E8%B0%B7&aqs=chrome..69i57j0l2.6728j0&sourceid=chrome&ie=UTF-8#newwindow=1&q=%E3%82%BB%E3%83%90%E8%B0%B7&start=0