明治初期の北海道の産金

ゴールデンカムイ』でゴールドラッシュがあったといわれる明治時代初期 http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20150121 の北海道の産金の状況 

『北海道鑛山略記』(北海道廰屬・多羅尾忠郎)を紹介されている方がいるので http://borealoarctos.blogspot.jp/search/label/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E9%91%9B%E5%B1%B1%E7%95%A7%E8%A8%98 そこから産金関連の記述を抜粋させて頂く・・・

明治一〜五年は旧暦のため,算用数字ではなく漢数字で示す

〔1878(明治11)年〕
不詳月:フランス万国博覧会に各地の砂金・銅・石炭を出品.

〔1876(明治9)年〕
同年:トーブイ郡ベルフ子川,砂金試掘を許可.のち中止.

〔1875(明治8)年〕
同年:後志國セタナイ郡トシベッ砂金,採取を許可.のち中止.

〔1871(明治四)年〕
七月:「カメダ郡イチノワタリ鉛鑛」及「ヤマコシ郡ユーラプ銀鉛鑛」および「同郡クンヌイ金鑛」を調査し,借区を許し,幾許もなくして之を止む.

〔1870(明治三)年〕
十月:金銀鉱山については,外国人技術者を雇い,存在を調査し,これを鉱山司に報告することに決定した.

公の記録なので密採や小規模の採掘は記載されていないとしても、やはりこの時期は砂金採取は盛んだという印象はないなあ。