美濃広瀬黄金山

美濃広瀬黄金山から金一枚(=10両)を豊臣秀吉に運上した広瀬加兵衛。 広瀬加兵衛に関してはネット上で見る限り情報は少なく・・・
以前に挙げた資料にある通り http://www.biwa.ne.jp/~marunaka/hirosesikan.htm

 広瀬氏は元来岐阜の広瀬村出身で、天正10年明智光秀の叛乱の際兵庫介は長浜城にいた羽柴秀吉の女房たちを岐阜へ非難させたと言い、その功績として伊吹町甲津原・浅井町高山・木之本町杉野の地で500石を宛がわれている。
 また、同族らしき者に文禄元年秀吉の馬廻衆として肥前名護屋城に駐屯した広瀬加兵衛がいる。 

この程度の記述しか見当たらない。

この裏付けとなる資料が東松浦郡誌になるのだろう。
http://www.geocities.jp/tamatorijisi/higasimatuuragun.html

名護屋留守陣と城中警固
 三之丸御門番衆、御馬廻衆
  三番 長束次郎兵衛組
   廣瀬加兵衛尉

うーん、これだけでは・・・

同族といわれる広瀬兵庫助(介?)は研究している方が居られるようで http://cocologhonobono.cocolog-nifty.com/blog/
この辺りを読むと広瀬一族は鎌倉時代から戦国時代末にかけて美濃国広瀬・坂本〜近江国新庄・高山・甲津原・杉野(概ね岐阜県揖斐川町滋賀県長浜市米原市の一部)を支配したことがあるようで。
時代的には広瀬兵庫助と広瀬加兵衛は同時代の人間なのだけど、どういった関係なのやら???

さて、この辺り(岐阜県揖斐川町滋賀県長浜市)は地質を見てみると・・・
https://gbank.gsj.jp/seamless/seamless2015/2d/?center=35.5549,136.3554&z=12&select=gAAAAAAAAAAABAAAAAAAP____AAAQgAAX________________________________&marker=35.5847,136.3709

おお、領域内に白亜紀の珪長質深成岩類がありますね。これは金鉱床の形成に有効そう・・・

さらに付近の地名を見ると揖斐川町長浜市の境には“金糞岳(かなくそだけ、きんぷんだけ)”がある。

大きな地図で見る
これは、金精錬に関係する・・・? と、思ったが
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E7%B3%9E%E5%B2%B3

草野川東俣谷に古い鉱山跡があり、周辺には製鉄遺跡がある。鉱石を溶精する際に生じる金屎(かなくそ)が、山名の由来であるとする説がある。

残念、製鉄か? 珪長質深成岩類近傍だと、もしかしたら餅鉄が出る川かもね?

とりあえず、今の時点で分かるのはこれくらいかな〜?