雨畑花崗岩を見に行く

奥沢の奥にあるという雨畑花崗岩を探しに行く。 地質図を見るとどうやら吉水沢が奥沢川に合流するあたりに存在するらしいのだが・・・
先日土砂崩れで通行不能になった*1雨畑ダムの脇を通り、先ずは笊ヶ岳登山者が車を止める駐車スペースへ。出発する時間が遅かったので駐車スペースが満車だと嫌だなあと思ったが、幸い空きがあって一安心。 後は歩きでゲートを越えて水平道をテクテク30分?・・・さて、吉水沢に到着し辺りを見回すが、歩いてきた道と同じ粘板岩と川岸の石英とは言えないが強く珪化されたような岩が右岸沿いに露出している。うーん、ここは違う?
老平鉱山のものと思われるズリを過ぎて、結局林道の終点、近代の坑口跡まで来てしまう。おかしいなあ???あとは途中で崖にコンクリートが吹き付けられていた場所があったけど、怪しいのはそこ位か?
帰り道は転石にも注意しながら歩くとちょうどコンクリートの吹きつけ部付近で、花崗岩風の石が複数転がっている。周辺を探すと崖の一部に同じような石が見える・・・どうやら、あとから珪化を受けたようで崖の大部分は多量の黄鉄鉱を含む石英になっているようだが、周辺部分に花崗岩(後から見た地質図によれば“閃緑玢岩”)が残っている。
分かってみれば、吉水沢右岸沿いに露出していた珪化された岩はこの閃緑玢岩の延長らしい。昔の吉水金山もおそらくその延長にあるのだろう。そして往きに通り過ぎたズリはこの閃緑玢岩のすぐ裏(奥?)にある。ズリの中にある石英塊と閃緑玢岩中の珪化部は同じように見えるから、おそらく老平鉱山(の一部)はこの珪化部を採掘してたんじゃないかなあ?

*1:6/12は監視員はいたものの普通に通行できました