瀬場“せば”

http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20130209
http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20121201
先日図書館に行ったら「角川日本地名大辞典」が並んでいたので長野県(20)と山形県(6)、ついでに山梨県(19)の“せば”の項を調べてみた。果たして長野県に砂金採取を生業とした“瀬場衆”存在したのか?

  • 長野県

“せば”は塩尻市松本市の“洗馬〜”、臼田町の“狭岩峡”、真田町の“洗馬組”“洗馬郷”“洗馬曲尾”、どの項にも産金に関する記述無し。著名な産金地も含まれない。臼田町は群馬の南牧村と隣接しているけど、やはり産金地としてはどうだろうなあ?

瀬場村の項に

立谷沢川上流の三鈷沢(珊瑚沢)からは硯石が産出し,「筆濃余理」には「黒色ツヤ有テ,甲州飴畑石ニ似タリ,其内稀ニ砂金チラチラト顕レテ見事ナル」と見える。

ま、砂金はともかくとして、硯石として例示されるのが有名な那智黒石や、山形から産地が近い雄勝石ではなく甲州飴(雨)畑石というのはもしかして「藩制成立史の綜合研究 米沢藩」p.216の“これらの文書を通覧すると、かつて武田・徳川氏の支配を受けた甲州の山師が文禄・慶長頃、庄内に移住して瀬場の砂金を採取したものと推定し得る。”となんらかの関係があるのかも?・・・と、思われなくもない(こじつけに近いけど。)
ん〜、しかし月山って火山のイメージだけど、硯石なんか出るのかね?

山梨には“せば”が無いか調べてみたけど、こちらには該当地名無し。