山梨県白州町の黄金伝説

花崗岩の盤が多くなかなか砂金を採った話を聞かない白州町(現 北杜市)付近の話
https://blogs.yahoo.co.jp/saegusauntai/36270686.html

【金山・砂金】
 金に付いては後項に譲るが、町域の南北つまり北は入笠山系の金山、南は鳳皇山系の御座石金山が在る。所謂武田信玄の隠し金山だが、白州町域はスッポリ空白域に成っているのである。此処は花岡岩地帯であるから金成分も含まれている。昔と言っても五十年は前の話であろう。好事の者が尾白川で砂金を採取していた、と云う話が残っている。どの辺りで掬っていたのか場所は不明だが、恐らく尾白川流域に僅かながら金鉱脈を含む所が有るものと思われる。同じく花岡岩地帯から流下する濁川(神宮川)での砂金掬いは聞いていない。黄金の事は後に回して先きに進める。

「埋もれた金山」の話である。それは濁川(神宮川)の奥に「埋もれた黄金山」が、かつて存在していたと言うのであるが、地元には金山話は伝えられていない。泉昌彦氏の「埋蔵金説」ですと、武田時代に四キロ四方に亘る大貴金山が一夜にして、山崩れにより埋まった「鬼窪」金山で、金掘り千軒と称される盛山が、乱掘によって大崩落を起こし、一夜にして埋没したと言うのである。 泉氏によると「鬼窪」は鞍掛山の西北を流れる濁川の奥入りに在り、川を挟んで右が鍵打山、左が玉稀山で、この辺りの伐採に当たっていた山師が「武田時代に盛山だったと云う黄金山が、この辺りの鬼窪に在ったが、大きな山崩れで埋まってしまった,」と語ったと云う。この伐採師は木の搬出道を付ける時に発見した水晶(紫水晶)を取りに行く時、同道して現地調査をすると記されている。次に、この説を考察して見よう。
 鵜川は鞍掛山の西北大岩山より流出するがこれが木谷で、支流の大滝川(笹の沢)はその上流でアレ沢と喜平次沢に分かれ、その喜平次沢は同じく大岩山の北麓に端を発する。
この水源の所が「鬼の窓」と呼ぶ断崖の洞窟の輿である。
「鬼の窓」と呼ぶ洞窟は「昔、悪人(鬼とも山賊とも)が棲豪として、里へ出て来ては悪事をしていた。それを坂上田村麿が退治した」と云う伝承をもっているところである。

『信玄の黄金遺跡と埋蔵金』(泉昌彦)にはこの話は載っていなかったと思う(たぶん)。『埋蔵金説』というのは書名なのかなあ?
http://maps.gsi.go.jp/#15/35.795765/138.240452/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

んー? タングステンの鞍掛鉱山と同じような?同じ場所? 尾根を挟んで反対側?
http://kstacob.lolipop.jp/jiko_hiyari/ojiro.htm この地図にある金山沢に鞍掛鉱山があったようなのだけど・・・
鉱山に行くのに北側の濁川(神宮川)方面から入って尾根を越え、金山沢にある鞍掛鉱山に入った・・・というのは考えられるかなあ? そして鞍掛鉱山かその付近から流れ出た砂金を下流の尾白川で採取した人がいるのは辻褄は合う。

その他の鉱山
 下教来石に流川鉱山が在った。国道20号線より4キロほど山へ入った所に在った。今一つの鳳来鉱山と共に綿雲母鉱床が広がり、生産物は雲母と少量の水晶であった。共に昭和の後期にかけ閉山した。

ここからも自然金の産出があるのではなかったかな?