えっ?そうなの?

えっ?そうなの? 浜砂金は表面も内部も均一組成なの?!

砂金表面が金リッチになるのはせいぜい表面から数ミクロン。だからいくら薄い(どのくらいか測ったことはないが・・・)浜砂金といえども内部は銀が増加するものだと思っていたのだが・・・
http://www.issp.u-tokyo.ac.jp/labs/mdcl/lab/denken/wordpress/?page_id=2551

浜金では金に富む表層がないことが多い。そのため表面も内部も組成は同じである。そして金の品位が高いという特徴がある。写真の浜金だとAu97Ag3。

そうだったのか・・・ 海水中のイオンの影響とかマイグレーションとかそういったことで内部も金リッチになってゆくのか? 自然金の供給源自体は河川のものと同じだと思うのだが・・・


黄色い砂金。私は白みがかった砂金と呼んでいるやつだな。 表面に銀が多く残っているので白みがかっているのだと思っていた。 山金の標本には同様の色合いのものが多いし、石喰い砂金にもこういったものがある。
ところが・・・

黄色い砂金:Au92Ag2Hg6(表面), Au73Ag25Hg2(内部)
普通の砂金:Au90Ag8Hg2(表面), Au74Ag26(内部)
黄色い砂金は水銀が多く含まれていた。あとから液体水銀がやってきて反応したというより,もともと水銀を含む砂金があってそれが自己電解精錬作用でこうなるという考えがある[4]。ただしその水銀を含む砂金が天然に生じたモノなのか,それともアマルガム法で金を回収した際の残留物(人工的なモノ)なのかは考える必要があると思う。

多摩川,浅利川,兵庫県中瀬地域からの砂金の一部もHgに富む表層をもつことが報告されている[2]。中瀬も円山川水系に含まれているので,文献[2]と調和的な結果といえる。

ほう?水銀の影響なのか。 それとも銀の影響で白みがかっている産地もあるのだろうか? 5/15追記:ペンケモユーパロ川の砂金の項に“色の淡い左上砂金には表層にも銀が結構含まれていた。そのせいで色が淡いのだ。”とある。

黄色い(白みがかった)砂金の写真、表面をよく見ると少しざらついて見えるのはアマルガムからの金の再結晶が生じているのかな?
色の影響が水銀の影響だとするとバーナーで過熱したら水銀がとんで普通の(濃色)の砂金に変化するのかなあ? 

しかし、いろいろ分析装置が使える環境の方のようで羨ましいなあ。