裸地が林に変わるまで

柴金採掘で河岸段丘上の樹木を皆伐し土砂を樋に流して川原石の積み上げられた裸地がができ、そこに林が再生した場合に森林の専門家がその林や樹木を見たら裸地ができた年代というのはわりと簡単に推測ができるものなんだろうか?

樹種とか胸高直径とか樹高とかで樹齢の推定って・・・概ね判るだろうし、どこかにはデータがあるんだろうなあ(切り倒して年輪を数える・・・のは無しで)。

こういった分野は手を出したことが無いからどこから調べたものかな~?

 

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 推定樹齢について

 樹齢の判断は難しい。
 普通、樹齢は年輪から計測するが、生きて立っている木を輪切りにするわけにもいかない。地質調査の方法を借りて、中心部に至る小さな穴を掘り、得られた資料から年輪を調べることも出来ようが、巨木に穴を開けるのは抵抗がある。私自身そうまでして調べる必要があるとは思わない。放射線等を利用して、CTスキャナのような装置を工夫すれば、あるいは年輪を数えることができるかも知れないが、現時点ではそのような装置の話を聞かない。

 そもそも巨木の中心まで、しっかり年輪が詰まっているとは限らない。多くの巨木は、内部が空洞であったり、腐朽していたりする。
 それを逆に利用して、炭素14法により、腐朽が始まった年代を調べることもできるかも知れないが、それは樹齢の下限値を定めるに過ぎない。

 結局のところ、樹齢の確かな木を標準木として、比較対照により推定する以外になさそうだ。たとえば新潟県上越市浦川原区顕聖寺の二代杉の来歴伝承は確からしく思えるので、これを新潟県積雪地帯のスギの標準木とし、これと大きさを比較して樹齢を推定するといった方法である。立地条件により生育状況は異なるだろうから、さまざまな状況下における樹種別標準木が必要なことは言うまでもない。
 

 やっぱりそうなるよね~