ジルコン

敦賀の浜砂金選別後の砂(まだ浜砂金が多少残っている)、砂鉄(磁鉄鉱)を取り除いても残る白~薄ピンクの物質はなんだろう?鉛とガーネット?と実体顕微鏡を覗いて見たら・・・

細かい鉛片は予想通りだけど、意外と少ない。で、薄ピンクは、倍率が低いので正方晶と言い切れないが、ジルコンだよなあ。

と、すると青森の浜砂金と一緒に採れたのも? 確認するとやはりジルコンらしい。敦賀の方が圧倒的に自形結晶が多いけど。

比重はジルコン4.7、磁鉄鉱(砂鉄)5.2とジルコンの方が小さいが、磁鉄鉱よりも後まで残るのは形状のせいなんだろうなあ。立方晶の磁鉄鉱はパンで選別するときに手前に転がって取り除き易いのだ。砂金がパンの中でほとんど動かないのも、潰れて扁平になった形状の効果なのだ。比重だけで比重選鉱が成り立っているわけではないという例。

 

ちなみにどちらの産地も砂金とジルコンはほぼ等量(体積)。