更に面白そう

「本邦における金銀鉱床の研究」
http://ir.library.tohoku.ac.jp/re/bitstream/10097/24820/1/S2S610815.pdf

3. 金銀鉱床の成因的分類
本邦の金銀鉱床は成因的に正岩漿, 接触交代, 熱水, 海底噴気熱水及び砂鉱床の5種に分類され, さらに, 熱水鉱床は深, 中, 浅熱水及びゼノサーマル型に, また海底噴気熱水鉱床は黒鉱鉱床及び層状含銅硫化鉄鉱床に細分される。 これらのうち, 最も重要な金銀鉱床は浅熱水鉱床であり, 全体の 70 %を占める。 次いで中熱水鉱床の25 %で, この両者のみで全体の95 %にも達する。 浅熱水鉱床は, 新第三紀中新世のグリーンタフ地域に広く分布するのに対し, 中熱水鉱床は北上, 飛騨及び近畿西部などの限られた地域にみられる。 鉱床数は少ないが, 接触交代鉱床や黒鉱鉱床 に規模の大きな鉱山があり, その産金銀量は大きい。
4. 金銀鉱床の鉱床区
本邦の金銀鉱床をその地理的, 地質的環境及び成因的要素を加味して9鉱床区に区分する。 すなわち, 新第三紀 グリーンタフ地域を東日本, 中部日本及び西南日本の3グリーンタフ鉱床区に分け, 主として, 古期岩類中に胚胎する中熱水及び接触交代鉱床の地域を北上, 久慈, 甲駿, 飛騨及び近畿の5鉱床区と浅熱水性の紀州鉱床区に分類した。 これらのうち, 上記3グリーンタフ鉱床区に賦存する鉱床数は全体の 73%, 北上鉱床区のそれは 11.4%で, 両者で全体の約85%にも達し, 重要な金銀鉱床区を形成している。

そうそう、こういうのが読みたかったんだよね〜 北海道の中熱水鉱床にもっと触れていてくれればなお良かったのだろうけど。
これは、東北大学の図書館に収められているかなあ?