一区切り

追加で三陸地域南部で出された文献の内、手元にあるものから土金に関連する記述を拾ってみて、“土金”調査に関しては一区切りとしようかな、と。

  • 「パハヤチニカ」・・・記述なし。
  • 陸前高田市史 第十巻 産業編(下)」では、やはり柴金と同じものとして記述されている。
  • 「黄金の在処と行方」(産金遺跡研究会)

p.85

しかし、この「つちがね・どきん」と名付けていたのは我々会員*1だけであり、ようやく同義語である「柴金・芝下金・みよしきん」を文献に見いだした。さらに、昭和一四年の石川博資著『日本産金史』に「土金」の呼称を発見して快哉を叫んだものであった。

・・・これを読むと、知らずに死語であった“土金”を作りだし後から同義語を発見したけど、「我々は土金という言葉を使いますよ、過去にも使ってた人がいるしね。」・・・って感じかなあ。

  • 柴(芝)金や土砂鉱の言葉等と同義
  • 鉱石中に金粒が存在する山(岩、石)金に対して、それら鉱石から風化により金粒が分離して土壌中に存在するもの
  • とりあえず今までの調査で“土金”が登場する最古の文献は「朝鮮國永興産金地の概况」(西和田 久學) 地質學雜誌,1896-03-15
  • 風化残留(金)鉱床のみに相当する言葉は無い
  • 実は**では昔から使われていた言葉。・・・とかありそうだけどなあ・・・
  • 混乱するから金山史用語としては柴金に統一でいいんじゃないだろうか・・・

*1:産金遺跡研究会会員