上滝金山は大根の根から

荘川村史 下巻』に収録の「白川奇談」によると・・・

牛丸の下に往古の金山の跡上滝洞と云山有、むかし所の民大根を引けるに、尾髭の間に金屑がはさまりて有けるを見つけて、夫よりほり初けると也。

 大根はそのままダイコンのことだとして・・・佐渡・西三川だとニラの根に付いた砂金、秋田の白根金山だと長芋に付いた砂金が後の金山開発の端緒になったという話が伝わっているが、飛騨でも同じような話があるんだなあ。

「白川奇談」は1850年頃(嘉永3)に写されたものらしく、元の話がいつ頃の事なのか、真実なのかもよくわからない話ではあるけど・・・