湯之奥金山も微地形表現図利用で産金遺構調査
上空から地形の起伏を立体的に表すことが可能で、富士山の火口の発見にも使われた技術です。
湯之奥金山博物館 信藤祐仁 課長
「今まで見えなかった部分や樹木に隠れているなどのところでも、微地形が反映されているので、実態がより明らかになる可能性がある」博物館によりますと、今回存在が確認された人工造成テラスは約150ヘクタールに及ぶ広大なものと判明しました。
「平たいところがいくつも見える。何らかの鉱山に関係する可能性がある。道の途中に休憩スペースを作ったのかも」
またこれまで判明していなかった掘削や道の痕跡とみられる地形も新たに見つかり、集落や坑道を含む「金山」の範囲が想定より広範囲だった可能性があることが分かりました。
おそらく下記のようなテラス群や道の跡が含まれることだろう・・・?
特に道の跡に関しては、中山金山採掘域と製錬テラス群の間を結ぶ道がおおよそ等高線に沿う形状(=重い鉱石を運搬し易い)になっていることは過去の金山遺跡・砂金研究フォーラム等でも述べてきたが、500年(?)も前の道の跡が見えるというのは驚きだ。