慶長三年の「伏見城蔵納目録」を読んでみると国ごとの金山は“**黄金山”という記載になっている。『鉱山の歴史』(小葉田 淳)*1を参考に金に関する部分だけ抜き出すと・・・
- 佐竹領黄金山 佐竹義宣
- 最上領黄金山 山形出羽守
- 伊達領黄金山 大崎少将
- 越後黄金山 上杉景勝
- 佐渡黄金山 上杉景勝
- 出羽庄内黄金山 上杉景勝
- 甲斐黄金山 浅野弾正
- 陸奥国相馬領黄金山 相馬長門
- 陸奥国南部領黄金山 南部信直
- 徳川領黄金山 徳川家康
- 信濃伊奈郡黄金山 京極修理
- 信濃佐久郡黄金山 仙石越前
- 信濃黄金山 石川玄蕃
- 越前今荘黄金山 浅野弾正
- 出羽八島分黄金山 浅野弾正
- 下野宇都宮領黄金山 浅野弾正
- 信濃黄金山 浅野弾正
- 但馬中瀬山黄金山 別所豊後 伊藤石見 岡本権兵衛
- 駿河黄金山 中村式部少輔
- 美濃広瀬黄金山 広瀬加兵衛
- 三河黄金山 田中兵部大輔
うーん、現在の砂金産地から想像がつくところとつかないところがあるなあ・・・
伊奈でも佐久でもない信濃黄金山は2箇所から運上の記載があるし・・・ 駿河でも三河でもない徳川領の黄金山ってどこ〜?とか(伊豆?)
地図と産金地の分布を見ながら結構楽しめそうなネタだなあ。
*1:p.133-134