「北条郷鉱山史話」

「北条郷鉱山史話」(今野竹蔵) 北条郷は現・山形県南陽市。金山地帯なんだけど、残念ながら砂金にまつわる話は少ない。
ただ、坑道掘りの話で“梵天掘り”というのがあったらしく・・・
p.54

江戸時代のことらしい。梵天掘(ぼんでんぼり)と称し、湧水が多くて採鉱困難なため六尺以上もある棒の先に真綿を結びつけて梵天をつくり、それで水中をかきまわし、程よい時真綿をとりかえ、それをかわかし、付着した砂金を採取してゆうに生活ができた時代があったという。

山梨でも同じような話を聞いたことがある。昭和40年代中頃まで茅小屋金山下流の沢で同じような方法で砂金を採っていた人がいたそうな・・・ 箱メガネを使っていたかどうかは聞かなかったけど、どうだったんだろう?