先日訪れた網地島の網地(浪入田(なみだ))金山跡
http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20140511
http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20140404
石巻からフェリー(網地島ライン)で出航〜 ここも5mくらいの津波が来た場所だそうな。
目指すは牡鹿半島先端部に近い、金華山にも近い網地島
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途中の田代島に寄港しつつ1時間、網地島へ到着。
浪入田集落(2軒しかないが・・・)には小沢*1が流れていて、最近、溜まっていた土砂を浚って改修したようだ・・・ 沢の中の堆積層は10cm以下の角張った岩片が殆ど。勢いよく流れる沢ではないだろう。
ん?浚った土砂に埋もれていたのだろうか?道路端にあるのは石臼だよねこれ?
大きさは40×30cmくらいの楕円形。供給口は上が大きく開けられている。上から見て黒川型と判る2ヶ所の軸跡。軸が長かったのだな・・・
横から見ると、よくある円柱形状でなく饅頭型。 この形なら柄穴タイプにならざるを得ないな。
同じく庭には搗き臼らしきものも・・・
S木さんは沢の中で搗き臼を拾ってたな〜
民家のすぐ近く、この藪の中に金山跡があるそうだが竹やぶがひどくてよく判らなかった。沢を遡った方がよかったかも? 沢の上流部にはズリが残されているらしい。
近代の操業時に事務所があったという場所。標柱が立てられている。
海岸に出ると試掘坑が一ヶ所確認できた。奥行き3mくらいか・・・
幾つもあるとのことだったが、見つけられたのは一ヶ所(海岸沿いにもう一ヶ所見えるのだが、泳がないと辿り着けない?)。崖崩れ跡もあるので最近埋もれたのかも?
試掘坑の床や壁面には石英脈が見られた。
で、先ほどの石臼は形状からするとこの海岸の転石を加工したものらしい。島には石を丸く磨耗させるほどの大きな川は無いし、海岸の丸石を半割りにして石臼を作ったと考えるのが妥当だと思う。
2つの回転臼の上臼、擂る面がどちらも上凸に磨耗しているのは・・・特徴のうちに入るかな?下臼がこうなっているのは実物や写真で見たことがあるけど・・・
砂金は採取しなかったが、沢か浜で試せば採れるだろうな〜 次回はこれも確認したいな。
先日読んだ牡鹿町誌だったか? この金山には伊達政宗の朝鮮出兵(1593年3月〜9月?)の際に朝鮮半島の鉱山技術者が連れて来られたとの記述があったように思う。見つけたらまた書こう。
*1:上流にはズリが残されていると言う・・・