「自然金表面のバクテリア形態構造物の FIB-TEM 観察」

マクロな形状には影響してこないけど、近年の研究ということで・・・
「自然金表面のバクテリア形態構造物の FIB-TEM 観察」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jakoka/2011/0/2011_0_247/_pdf

まず SEM 観察で砂金全体をサーベイして,どの部分にバクテリア状の構造体が分布するか検討した.
その結果,窪み部分に多く見られる.また一部それを覆うような円盤状形状のものも見られた.
この覆いを含みバクテリア状組織部分をまとめてFIBにより切り出し,透過型電子顕微鏡を用いて観察を行った〈図:左〉.
その結果,バクテリア状組織は 0.2 ㎛〜2 ㎛を示し,砂金のごく表面にのみ分布する.
またバクテリア状組織の中心は空洞状であることを示す例が少なからずみられた.
また,電子回折パターン〈図右〉はリングパターンと単結晶スポットのあわさった特徴を示した.
一方砂金本体(写真下部)は単結晶のスポットパターンを示す.
リング部分についての暗視野像を撮ると,バクテリア状構造物の外周部に微小な金粒子が付着していることが分かる.