鉱山で有用な金属を回収するのにヒープリーチング(Heap Leaching)というのがあるが、その時の工程の一部にCIP(カーボン イン パルプ)というのがあって、有用な金属を溶かした溶液に活性炭を混ぜてそれに有用な金属を吸着させてやる・・・
研究チームはCOP-180で金などの貴金属を回収する実験も行っています。まずは回路基板などを酸性溶剤に入れて数日間混ぜて、取り出したい金属原子を剥離させます。この溶液にCOP-180を入れると、COP-180中のポルフィリンの極小穴が金属原子を吸着し、塊となって析出します。この塊に酸をかけるとCOP-180と金属原子が分離するため、金属原子だけを取り出すことができます。実験では、プラチナや金が特に回収効率が良く、回路基板に含まれる金は94%が回収できたとのこと。
これは活性炭の替わりに多孔質のCOP-180を使うってことだよね。体積あたりの貴金属回収率が活性炭より高いとか、安価だとか何か利点があるんだろうね。
銀が多い場合はCIPよりメリルクロー法(金銀溶液にイオン化傾向の大きな亜鉛粉末を投入して金銀を析出させる)の方が有利と読んだことがあるけど、その点はどうなのだろう?