シアン化ナトリウム溶液に溶かした金銀を活性炭を使ったCIPで回収するか、亜鉛を使ったメリルクロー法で回収するか・・・
http://mric.jogmec.go.jp/public/report/1988-04/No12_jp.pdf
しかし、次点としては、活性炭への銀の吸着率が低い点が上げられる。従って、金に比べて銀の経済価値が大きい鉱石は、CIPよりメリルクロー法で処理する方が有利な場合がある。
先日見てきたTucari鉱山 http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20121122 なぜ、CIP処理でなくて亜鉛粉末を使うメリルクロー法?と思ったら、回答はこれだったのかもしれない。
Tucari鉱山の酸化帯の鉱石の平均品位はAu 1g/t, Ag 300g/tだそうだから、例えば本日の田中貴金属での金銀価格から計算すると、鉱石1tから回収できるAuは¥4,810相当であるのに対し、Agは¥28,884に相当するのだな。銀の収入の方が多そうですねえ*1。CIPをやって無駄に銀を捨てられないわけですな。
*1:回収率とかはとりあえず無視