新旧

少し前に手に入れた「レアメタルテキスト(2)白金族元素」http://ci.nii.ac.jp/naid/40017159415 の旧版・・・というわけでもないが、どちらも現JOGEMCやその前身の機関が関連しているなあ・・・
「クロム・白金族鉱床 −レア・メタル資源 3−」https://www.jstage.jst.go.jp/article/shigenchishitsu1951/37/204/37_204_279/_pdf

当時(1987)の認識だとPt系の砂白金とOs-Ir系の砂白金を産するのはそれぞれ、前者が淡水成、後者が海水成漂砂鉱床の特徴で、海水によるPtの溶脱でOs-Ir系の漂砂鉱床が成熟してゆく・・・という意味合いのことが書かれているけど、現在ではこの説は否定的に扱われているという認識で良いのかな? 前出の「レアメタルテキスト(2)白金族元素」(2010)の方では橄欖岩のメルト相にPt系が、融け残りの相にIr系のPGMが分配される・・・というマントル枯渇度がPt系とIr系の濃集度の比となるように説明されていたからなあ。