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大阪朝日新聞 1928.3.9(昭和3)
黒部川川底に砂金層発見さる
大阪鉱山局技師らが
相当多量に埋っている
黒部川流域の国有林地内を始め飛越国境にわたり金鉱発見のため入り込む企業家や山師連が逐年夥しい数に上っているが、最近富山県上新川郡大山村地内大山鉱山会社の請負により同方面の実地検分をやった大阪鉱山局小西技師らの調査の結果、鉱石の方はともかく黒部川流域に繁茂する水草根の分析から黒部川底の基岩部に相当多量の砂金が埋没せる事実が証明された、右につき同方面の事情に精通せる上田富山営林署長は語る(富山電話)
『飛越国境方面の砂金のあることは数年以前からも聞いていたし最近も或方面(特に名を秘す)から砂金採取のことで相談を受けたことがあった、いよいよ黒部川砂金採取が採算的に実現すれば大したもので発電事業の発展と相待って全国国有山林中当署管内の山林は第一番の宝庫であると思う』
おおっ！
で、調査した技師の談話・・・
金鉱脈はあるが成績は未知数 小西技師の談
右につき大阪鉱山監督局から実地調査のため黒部川上流に赴いた小西技師は語る
私は昨年九月に同地へ行きましたが、その鉱山というのは日本アルプスの内の太郎山、薬師岳の丁度裏側に当り、鉱区は百万坪くらいです、金鉱脈の性質をもった山であるため、今後□鉱の余地は十分あると思います、大きい鉱脈が五本あってその内現在三本だけ大山金山が手を出しているのですが思わしい結果がないようです、砂金はやはり鉱山と同じ黒部川流域で一里の間の許可をたのんで来ていますが、未だ許されていません、これもまた純益をあげる見込のものは未だ一つも出ていません、こちらでもあまりに問題にしておりませんから噂のように果して金が出るものかどうか現在のところでは全く未知数です
冷静ですな・・・っていうか否定的。
この辺りの話か・・・
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・・・「黒部の太陽」ってあったな、見たこと無いけど。
