先日の函館での研究会で北海道と東北の砂金の内部の元素分析をした結果の中でウソタンナイ川、ペーチャン川の含金量を見ると、意外と低い数値(65wt%と70wt%)*1
ん〜?これって浅熱水型金鉱床の数値? 確かにこの地域には紋別周辺の浅熱水型金山地域と同じ“約1500万年前〜700万年前に噴火した火山の岩石(安山岩・玄武岩類)”の分布がある(おそらく紋別周辺の金鉱床の形成に関連していると思う)。
一方で北海道の中軸部同様の蛇紋岩類の存在(多くはないが砂白金の産出)や数多くのナゲットの産出もあって、これは紋別地域とは異なる特徴だと思う。
https://staff.aist.go.jp/ohta-e/hmetalj.htm
うーん、この辺り、2種類の(2回の)金鉱床の形成が重なっている地域なんだろうかねえ? どこかに論文あるかな?
早い話が、今まで枝幸産金地は中熱水型の金鉱床だろうと勝手に思い込んでいたわけだが、違うかもよって話。
*1:サンプルは各一粒しかなかったが・・・