“愛国砂金洗集機”

『砂金讀本』(入田憲治)はスルースボックス“愛国砂金洗集機”の販促用の冊子・・・なのかな? といっても装置の説明ではなく砂金の説明から鉱業として砂金を採るための各種の知識が述べられている。 河川の流路中の砂金よりも河岸段宮中の砂金の重要性について語られているのが他の砂金本にはあまり書かれていない特徴だろうか。

では“愛国砂金洗集機”とはどんなもの?冊子には図面が出ているわけでもないのでネットで探してみると・・・
http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/jsp/ja/ContentViewM.jsp?METAID=00077166&TYPE=IMAGE_FILE&POS=1

この選鉱機は幅三尺五寸、高さ一尺、長さ四十二尺の木製樋でその特徴は樋の内部に櫛の歯状の木製撹拌器を五百四十本とりつけ自然流水を利用して流れ込む原鉱を撹拌しつつ極微粒金も採取することのできるもの

なるほど、砂金を沈めるための撹拌機付樋流し装置なのね。


2/6追記 手前の作業者が撹拌機を前後(写真の向きとしては左右)方向に動かしているのが持ち手部分のブレで確認できる。