貨幣史研究会(東日本部会)第3回 http://www.imes.boj.or.jp/japanese/kaheikenkyukai/giji03.pdf
日本で行われた銀の吹き直しに際しては、灰吹法という技術が用いられたと考えられる。ただ、この灰吹法については、これまで朝鮮から日本に伝えられたといわれてきたが、最近になって当時の朝鮮の記録に灰吹法の存在を示す記述が見当たらないことがわかり、関係者の間で問題となっている。江戸時代に入って、日本から対馬を経由して朝鮮に元禄銀が輸出されたが、この際、品位を高めるための吹き直し作業を朝鮮側で行えず、わざわざ対馬の技術者が朝鮮まで出向いて、その技術を教えたという記録が残っている。これを踏まえると、16世紀に朝鮮が銀の精錬技術を有していたとは考えにくい。
灰吹法は朝鮮半島伝来ではない？ 本当かなあ？ 初耳なんだけど。
