読んだことがあるような無いような??? 2005年作成・2010年加筆修正とあるから読んでいると思うんだけど、あまり行かない三重県の話だから記憶に残っていない?
また、北勢では、明治の初期まで稼行していた治田鉱山(銀・銅山)と多志田銀山があり、ともに古くから開発され、一時は産金もあり、特に青川上流の治田鉱山跡においては、数多くの坑道跡とともに当時の大規模な鉱山集落の施設跡が残存しており、粗悪な灰吹き法による精錬カスのスラグ(鉱滓)も転石にまみれて散乱する。これらの中には、わずかながらも金、銀を含有するものがあると思われる。青川ではかつては砂金も採れ、ソフトボール大のナゲットが拾われたとの言い伝えもある。
他では、北牟婁郡紀北町海山区の船津地区で、金の試掘があったらしく、往古川の上流に金の共存鉱物でもある輝安鉱の鉱山跡が残存する。ここの輝安鉱は陶器状石英脈に伴って産し、各地の金山の鉱脈に似た浅熱水性鉱脈である。地元では、昔、往古川で砂金が採れたと言い、今も地下には金鉱脈が眠っていると言っている。
さらに、記述の紀州鉱山の周辺地域には、熊野酸性岩体に伴う熱水性の金属鉱物の鉱脈がたくさんあって、銅鉱石以外の試掘跡や小規模鉱山の跡が散在する。そのひとつ、熊野川支流の楊枝川流域が有望な産金地帯としてクローズ・アップされているが、既に昭和初期に、白石楊枝鉱山や天瀬鉱山等があり、数条のAu-Ag鉱脈を対象に稼行され、産金のあった事が記録されている。
以上、まとめてみると、三重県下の有望な産金箇所としては、次のようになる。
紀州鉱山の周辺一帯 --- 特に楊枝川とその流域(主に、南牟婁郡)
青川上流(治田鉱山跡)、及びその周辺の鈴鹿山脈(北勢町、大安町、藤原町)
往古川一帯(紀北町海山区)から南伊勢町東宮付近までの熊野酸性岩体の周辺地域
中央構造線に沿う鉱化帯
熊野川、及び熊野地方の砂浜海岸(砂金)
へー、意外とある(ありそう)なんだな~ 以前K村さんが行って「採れな~い」と言っていたような気がしたけど・・・