道新記事

7日の北海道新聞電子版に出たからやたらと検索に引っ掛かるのね。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0301867.html

砂金求め「掘り師」中頓別に 豊富な量、未採掘の場所も
08/07 15:30、08/07 17:07 更新


砂金掘りの魅力を語る広瀬さん(左)と福井さん
 【中頓別】明治期にゴールドラッシュに沸き、砂金掘りでにぎわった町内のペーチャン川に、趣味として道外から通い続ける現代の掘り師たちがいる。国内各地の産地と比べて「中頓別は砂金の量が豊富で、未採掘の場所がかなり残っている」といい、今夏も採集道具「ゴールドパン」などを駆使して挑んでいる。

 「丸1日頑張れば、1グラムぐらいの砂金が採れます」と話すのは、岐阜県在住の福井玲さん(48)。子どものころから化石発掘が好きで、砂金採集歴は21年。旅行中に隣町の浜頓別町で体験して夢中になり、1998年ごろから中頓別を訪れるようになった。

 「採った後も、また上流から流れてくる。ほかの川より採りやすい」(福井さん)ため、これまで訪れた全国の産地で、中頓別が最も採集時間が長いという。

 神奈川県在住の広瀬義朗さん(44)は、福井さんから情報を得て、ここ数年、本格的にペーチャン川に入っている。採集歴15年。浜頓別の砂金掘り競技大会で優勝経験があり、9月に米国で開かれる世界大会に出場する予定だ。

 鉱物全般や地質にも興味がある広瀬さんは「川沿いなど、明治期に掘られていないエリアが残っている」とペーチャン川流域の特徴を説明する。

 福井さんは6月下旬、広瀬さんは今月上旬に中頓別入りし、8月ごろまで道内の他産地も含めて採集や調査を行う。

 2人が目指す道はそれぞれ異なる。福井さんは「海外も視野に、許可を取得して砂金掘りで起業してみたい」と夢を語る。広瀬さんは「全国の市町村史などを調べて、日本の砂金掘りについて歴史や地質などの全体像をまとめてみたい」。

 ただ、砂金掘りの面白さについては声をそろえた。「川の流れを見て砂金がありそうな河床を探り、それが当たった時の喜びが一番大きい」(立木大造)