柴金採掘の手順の一例が書かれた文献は『北海道開拓記念館調査報告』第14号の「北海道上川地方にみられる砂金掘りの一形態」(矢野牧夫)しかないように思う。
ただ、この手順だと作業中に洗い出した石をどこにどのように積んでゆくのかは分からない。まあ非採掘の場所に積むしかないのだけど、調査時の5×12.5mの採掘現場でも、その範囲から完全に大石を除去するのは困難だと思うのだ。
図示されてはいないが、採掘範囲の際に並べて石垣にするだろうか?
流し掘りではそのようにして、既採掘の場所の目印にするのだ、という話は大樹の方から聞いたことがあるが。