石川県地下資源調査報告書

某年度の石川県地下資源調査報告書*1より

砂金
犀川 白山山連に源を発し金沢市を通り日本海に注ぐ犀川は延長47粁に及ぶ。此内倉谷川より北部金沢市の近郊迄約24粁間川筋に沿い全部が砂金鉱区として鉱業権が設定されている。
 本川筋は昭和14〜15年の項箸本太吉により相当大規模に採掘されたが金の採掘中止とともに中絶した。大戦後金の重要視せらるるや毎年夏季採金に入山する者が増加し,倉谷川での採金は大和鉱業之に当り,其成績は猫流し碗掛で1日1人1〜2瓦であつた。
金粒は稍白色を帯び銀分多く18金乃至20金であるらしい。砂金鉱床は現河床のみならず上流地区の段丘には尚鉱床として稼行に耐えるものがあり,日尾,熊走部落附近に相当量が考えられる。

(誤字と思われる場所があるが原文ママ

*1:今回資料はIさんに探して貰いました