http://d.hatena.ne.jp/garimpo/20120825
M木さんと山梨県立博物館で開催中の企画展「黄金の国々―甲斐の金山と越後・佐渡の金銀山―」に行ってきた。
全体的な事を言えば、甲斐金山と越後・佐渡の金山の鉱床学的な違いについてもっと展示が欲しかったが、あまり自然科学的な方向性の展示は一般に受けないだろうから仕方がないかな?
それはそれとして見所はあって、一つは“太閤分銅金”(37)http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/0102/200701_1_8.htmlの実物の展示。以前、レプリカを造ってみたいと思ったが重量373g・・・無理。実物を見る機会はないかな〜?と思っていたから、これは嬉しかったね。
同様に実物を見る機会は無いと思っていたもの。佐渡西三川の“西三川砂金方稼方図”(127)http://www.city.sado.niigata.jp/sadobunka/kingin/documents/pictorial_map/ezu13/ezu13.pdf
最後に、砂金掘りとして重要なのは 西三川の“ゆり板”(128) http://www.gsj.jp/data/chishitsunews/88_07_g1.pdf の写真2 慶長(1596-1615)年間のもので現状を見ると揺り板として使われた後、看板みたいな用途で使われていたように見える。揺り板として使用された当時の形から手を加えられていないのだとすると、現在北海道で多く使われているような縁の部分の高まりが無く、唯の方形の板の中央部分が窪んだだけの形状。もしかしたら使用年代が分かっている日本最古の揺り板かも・・・?
http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_12tokubetsu002_mokuroku.html
資料室では企画展関連図書も展示中。おお、こんな資料が・・・ってものも何点かあったな。